2018年9月3日月曜日

「ふたり」「世界から猫が消えたなら」を読んでハンドメイド作家が考えたこと



こんばんは。
やっと娘の夏休みが終わり、通常運転開始なはずのPoco a pocoです。



コーン巻きの糸、編み終わると、「編んだあぁぁぁぁ!」って感じ、しますよねえ(*^_^*)
(でも、ストール自体はまだ編み終えていません・・・もうちょっと!!)


読書の秋ですねえ・・・


なんていうとかっこいいのですが・・・

今日から2学期。
娘が小学校の図書室から借りてきた本は、もうすぐ返さなければいけないため、慌てて読んだのが真相だったりします
(^^;


「ふたり」


すっごく面白かったらしく、絶対読んで!と言われた「ふたり」(著:福田 隆浩)。
娘が読書感想文をこれで書いたので、実はネタバレ状態ではありましたが、

面白かった~!!

主人公は小6、読書が大好きな「ふたり」の淡い恋心・・・なのですが、小4の娘には、まだ、恋心の部分はピンと来ていなかったようです(^^;
これが、あと2年したら、この主人公たちのようになるのかなぁ?と思うと、不思議な気分です。

 

主人公が子供だと・・・


主人公が子供なので、「うん。児童文学な感じ!」と思いました。

なんとなぁく、ほのかに思い出す、自分が子供のころの気持ち。
爽やかな読後感。
自分が失くしたもの、失くしていないもの・・・
そして、子供には、この本を読んで得た気持ちを、いつまでも大切にしてほしいなあ・・・と。

で、そう思った自分に「んん?」となりました。


「世界から猫が消えたなら」


なんで「んん?」となったかというと、先日読んだ「世界から猫が消えたなら」と、無意識に比較したからだと思います。

「世界から猫が消えたなら」は、児童向けでありながら、30歳男性が主人公。

(よろしければ、過去エントリ「「世界から猫が消えたなら」をチラ読みしてハンドメイド作家が考えたこと(別タブで開きます)もお読みいただければ嬉しいです)

小4の娘も、50間近の私も楽しかったけれど、間違えなく感じ方は違っただろうなぁ、と確信できるという、不思議な本でした。

(正直、私は少し、ウルウルしました)(いや、私、本読んですぐ泣くんですけどね)

読んだ後、「あれ?何でこれ、小学館ジュニア文庫なんだろう?と思いました。
(ちなみに、娘は、表紙の可愛い猫ちゃんに釣られて買いましたけどね 笑)

たしかに、いろいろな表現、子供向きというか、軽快なんですよね。
多分、同じテーマで大人向きに書いたら、特に、悪魔とかレタスとか、全然違う表現になるんじゃないかな~?なんて思いました。

この本のテーマとして私が感じたこと、子供にはまだ分からないんじゃないかなぁ?とも思ったり・・・まあ、「大人になって後悔しないようにね!」ということを子供たちに語りかけているのかな?なんてところで納得していました。

しかし、相手は子供ですよ?その時にはそう思っても、忘れちゃいそうだよねぇ・・・なんて。

娘には、「ふたり」も「世界から猫が消えたなら」も、何年か経って読み返すと、また、きっと違った感想を持つよ~!なんて言いましたが・・・


いや、待てよ?


ところが、「ふたり」を読んで、「世界から猫が消えたなら」についての考えが変わりました。

単に私の勝手な推測ですが・・・

「世界から猫が消えたなら」を読んだ子供たちが、「大人になって後悔しないようにしようっと!」と思ったとします。でも、大人になったら、多分、いろいろ後悔することもあると思うのです。
そして、そんなとき、「世界から猫が消えたなら」を思い出したら・・・

「ほら、だから言ったじゃない?
でも、大丈夫。
後悔って、悪いことじゃないよ?
君も、きっと大丈夫!!」

と、そんな気持ちになれるのでは??
この本は、この本を読んだ子供の、何人かに一人でも良い、大人になって後悔した時、そっと寄り添ってくれるお話しなのかも??

すごいかも??

何が凄いって・・・


子供の頃に読んだ本が、大人になってから、じわじわ効いてくる・・・なんてことはとてもよくあるお話かもしれません。
でも、それが、おとなになって効いてくるテーマを、わざと、子供に寄り添った表現(私が軽快だと感じた表現)で、子供に飽きさせないように描いているのだとしたら、凄いですよね!!


で、ハンドメイド作家が考えたこと



私がなぜ、編み物をやっているかというと、
やはり、子供のころ、編み物をやっていた祖母や母の影響があるわけです。
私が小さなころ、母は、毎年、冬にはマフラーや腹巻を編んでくれました。
去年のものをほどいて、少し大きめに編み直してくれました。
その手編みの暖かさが嬉しくて・・・という気持が、「手編み=幸せ」という私の気持ちの元になる部分なんだと思います。

今、小さな子が手編みに触れたら・・・
冬の寒さと手編みの暖かさを感じてくれたら・・・

思春期に「手編みなんて・・・」と思う時期が来たとしても、
もっと大人になって、ふっとしたときに、手編みの暖かさを思い出してくれるのかもしれません。


実は、私は・・・


これまで、あまり、お子様向けの作品、編んでないのです。
レジンは、割とお子様寄りだったりしますが、
編み物作品では、ヘアゴムとか、動物アクリルタワシぐらいでしょうか?






なぜなら、私が自分自身で編みたい!と思うのが、これまでは、やたら手の込んだ編込みだったり、ちょっと良い糸を使った作品だったり・・・普通、お母さんが子供に買ってあげるようなものではないよな・・・と思っていたからです。

でも、もうちょっと手軽に、
編み物する時間のないお母さんの代わりに、ぐらいの身近さで、
子供たちに手編みの暖かさを感じてもらえるような・・・
そんな編み物も、素敵なんじゃないかしら??
何年か後に、ほっこりと思い出してもらえるような、
そんな、時間を超えた寄り添い方ができたら、
なんて幸せなんでしょう・・・!


なんて、思い始めると、無性に子供向けが編みたくなってきました。




これは・・・

危険です!!

だって、



イベントまで、あと1か月ちょっとなのです・・・



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